離婚後マイホームはどうする?富山市で選べる売却3パターン徹底比較|富山市近郊の不動産売却情報・お知らせはこちら|みつばち不動産

Info 離婚後マイホームはどうする?富山市で選べる売却3パターン徹底比較

2025.06.17コラム

離婚後マイホームはどうする?富山市で選べる売却3パターン徹底比較

離婚を決意した際、お二人が共に築いてきたマイホームの扱いは、多くの方が直面する重要な課題です。日本は持ち家率が高く、特に富山市のような地方都市では、離婚時の財産分与が複雑になりがちです。

この記事では、離婚時のマイホームの財産分与方法を3つのパターンで比較解説し、富山市で利用できる専門家やサービスについて詳しくご紹介します。みつばち不動産が長年の経験から得た知見も含め、あなたの新たな人生のスタートに向けて、最適な選択ができるよう支援いたします。

離婚時の財産分与の基本知識

財産分与とは何か

財産分与とは、夫婦が婚姻期間中に協力して築いた財産を離婚時に分けることです。これは夫婦双方が請求する権利を持っており、収入の有無に関係なく、専業主婦の方でも財産の半分を得る権利があります。

財産分与の対象となるもの

財産分与の対象となるのは、現金、預貯金、有価証券、年金、生命保険の積立金、不動産(家、土地)、自動車など、現金化できる価値を持つ共有財産全てです。また、住宅ローンといった負債も含まれます。

一方で、夫婦の一方が親族から譲渡を受けたお金や独身時代の財産は対象外となります。

財産分与の割合

清算的財産分与の場合、基本的に「2分の1」となります。これは専業主婦であっても変わりません。ただし、扶養的財産分与や慰謝料的財産分与では、必ずしも半分ずつではない場合があります。

マイホームの特殊性

婚姻期間中に購入した家は財産分与の対象となりますが、不動産はそのまま分割できないため、何らかの方法で現金化するか、一方が引き取る形となります。この特殊性が、離婚時のマイホーム問題を複雑にしている要因です。

✓ ポイント 財産分与の請求期限は離婚から2年以内となっているため、早めの検討と行動が重要です。また、不動産の評価額は時期によって変動するため、適切なタイミングでの査定が必要となります。

マイホームの財産分与3つのパターン

マイホームの財産分与3つのパターン

不動産をそのまま分割できない以上、主に以下のいずれかの方法で分与されます。

  • パターン1:家を売却し、現金化して分ける方法
  • パターン2:片方が家をもらい、もう片方が現金を受け取る方法
  • パターン3:片方が家をもらい、もう片方が他の財産を受け取る方法

それぞれのパターンには異なるメリット・デメリットがあり、ご夫婦の経済状況、住宅ローンの状況、お互いの関係性、お子様の有無、そして「家に住み続けたい」という希望の強さによって、最適なパターンは大きく異なります。

パターン1:家を売却して現金化し分ける

メリット
  • 離婚後にトラブルになりにくい:現金は柔軟に分配できるため、夫婦双方が納得しやすく、最もトラブルが少ない方法とされています
  • 新しい生活資金を得られる:売却代金を元手に、それぞれが新たな住まいを確保できます
  • 関係性の清算:不動産という大きな共有財産がなくなることで、離婚後の関係を完全に断ち切ることができます
デメリット・注意点
  • 家に住み続けることができない:愛着のある家を手放さなければなりません
  • 売却価格のリスク:離婚を急ぐあまり、低い価格で売却してしまう可能性があります
成功のポイント

売却下限価格や引き渡し時期を事前に夫婦で協議しておくことが重要です。協議内容は書面(メールやLINEでも有効)で残しておきましょう。

信頼できる不動産会社の選定が成功のカギとなります。営業担当者との相性も重要で、夫婦双方とスムーズにコミュニケーションが取れる担当者を選ぶことが大切です。

なお、買取は相場の7割程度になる場合があるため、時間に余裕がある場合は仲介売却を優先的に検討することをお勧めします。

✓ ポイント 富山市では特にマンションや土地が売りやすい市場状況にあるため、売却を検討するには良いタイミングと言えます。ただし、一戸建ては成約件数は増加しているものの単価は下落傾向にあるため、相場に近い適正価格での設定が重要です。

パターン2:片方が家をもらい、もう片方が現金を受け取る

メリット
  • 家に住み続けられる:特にお子様がいる場合、生活環境を変えずに済みます
  • 安心感の確保:住み慣れた環境で新たな生活をスタートできます
デメリット・注意点
  • 高額な資金が必要:不動産の価値が高い場合、相手に支払うべき金銭が高額になり、住み続ける側に相当な資金力が必要となります
  • 住宅ローンの問題:住宅ローンが残っている場合、名義変更は原則として難しく、金融機関の承諾を得るのは非常に困難です
  • 連帯保証人のリスク:連帯保証人になっている場合、相手がローン破綻すると債務が降りかかるリスクがあります
実現に向けた解決策

住宅ローン返済中の契約変更は却下される可能性が高いため、以下のような手続きが必要になる場合があります:

  • 金融機関からの借り換え
  • 住み続ける側が相手の持分を買い取る「夫婦間売買」
  • 専門的な交渉による金融機関との調整

✓ ポイント 多くの方が「銀行に断られた」という経験をされていますが、住宅ローンや共有名義不動産の問題に特化した専門機関のサポートがあれば、解決できるケースが数多くあります。諦める前に、まずは専門家に相談することをお勧めします。

パターン3:片方が家をもらい、もう片方が他の財産を受け取る

メリット
  • 多額の自己資金が不要:現金での清算が難しい場合でも実現可能性があります
  • 家に住み続けられる:パターン2と同様、住環境を維持できます
デメリット・注意点
  • 財産価値の不均衡:家は大きな財産のため、他の財産(家具や車など)だけでは分与分全てを補えない場合があり、一方が損をする可能性があります
  • 将来的な問題:名義が相手のままだと、将来売却や賃貸に出す際に相手の協力が必要となり、完全に縁が切れないリスクがあります
  • 住宅ローンの課題:パターン2と同様の住宅ローンや名義変更の問題が伴います
注意すべき点

足りない分は自己資金から補填する必要がある場合もあるため、事前に詳細な財産評価を行い、本当に公平な分与になるかを慎重に検討する必要があります。

✓ ポイント このパターンを選択する場合は、将来的なトラブルを避けるために、詳細な取り決めを離婚協議書に明記し、可能であれば公正証書として残すことが重要です。

富山市の不動産市場動向と売却のタイミング

現在の富山県不動産市場の状況
種別 成約件数 成約単価/価格 在庫件数 売却期間(平均) 市場の特徴
土地 上昇 上昇(3.5万円/m²) 減少 6.9ヶ月 高く売れる状況
一戸建て 増加 上昇減少(8.7万円/m²) 増加 7.6ヶ月 相場価格に近いと売れやすい
マンション 減少 上昇(19.1万円/3LDK) 減少 4.8ヶ月 物件不足で高値で売れる
売却タイミングの判断

現在の富山市の不動産市場は、特にマンションと土地において売り手有利の状況が続いています。マンションは物件不足により高値で売れる状況にあり、売却期間も平均4.8ヶ月と比較的短期間での売却が期待できます。

一戸建てについては、成約件数は増加しているものの単価は下落傾向にあるため、相場に近い適正価格での設定が売却成功の鍵となります。

✓ ポイント 離婚による売却では時間的制約がある場合が多いため、富山市の現在の市場状況は売却を検討されている方にとって比較的有利なタイミングと言えます。ただし、感情的になって急いで売却せず、適正価格での売却を心がけることが重要です。

富山市で頼れる専門家とサービス

富山市で頼れる専門家とサービス

不動産会社の選び方

富山市には離婚による売却に経験豊富な不動産会社が存在します。選定の際は以下の点を重視しましょう:

  • 離婚案件の実績があること
  • 夫婦双方とのコミュニケーションに配慮できること
  • 地元市場に精通していること
  • 買取にも対応していること(必要に応じて)
不動産会社選びのポイント

離婚による不動産売却は通常の売却とは異なる配慮が必要です。富山市には地元密着型で信頼できる不動産会社が多数存在しており、以下のような特徴を持つ会社を選ぶことが重要です:

  • 離婚関係の不動産売却実績が豊富
  • 共有名義・連帯債務の解決に経験がある
  • 地元の市場動向に精通している
  • 必要に応じて買取にも対応できる

法律相談窓口

無料相談窓口
弁護士事務所
  • ベンナビ離婚:富山県富山市で離婚問題に強い弁護士を検索可能。初回相談料無料、夜間休日対応の事務所も多数
  • 富山弁護士会(富山市長柄町):法律相談可能(原則有料:30分5,500円)
住宅ローン・共有不動産問題の専門機関

住宅ローンの借り換えや名義変更、夫婦間売買などの難しい手続きに実績を持つ専門機関も存在します。多くの方が「無理だと思っていた」状況でも解決できた事例が見られ、特に銀行から断られたケースや複雑な手続きをサポートしてほしい場合に非常に有効です。

専門家の使い分け

課題に応じて相談すべき専門家は以下のように使い分けることをお勧めします:

  • 不動産売却:離婚案件に強い不動産会社
  • 財産分与を含む離婚条件全般の協議や法的手続き:弁護士
  • ローンが絡む複雑な状態で家に住み続けたい場合:共有不動産問題に特化した専門機関

✓ ポイント 離婚時の不動産問題は複雑で、一人で抱え込まず専門家に相談することが重要です。富山市には各分野の専門家が充実しているため、あなたの状況に最も適した専門家を見つけることができます。

離婚協議書の重要性

なぜ離婚協議書が必要か

離婚時に取り決めた財産分与などの条件は、必ず離婚協議書として書面に残すべきです。これは後々の「言った言わない」といったトラブルを防止し、万一相手が条件を守らない場合に法的な措置を講じる上で役立ちます。

マイホームの財産分与で記載すべき内容

特にマイホームの財産分与については、以下のような詳細な取り決めが必要です:

  • 住宅ローンの負担分担
  • 明け渡し時期
  • 所有権移転登記の時期と費用負担
  • 固定資産税等の負担
  • 売却する場合の条件(最低売却価格、仲介会社の選定方法など)
法的有効性の確保

協議書の内容に法的拘束力が認められるようにすることが重要です。内容に不備があると、意図した権利や義務が発生しないリスクがあります。

手書きでも有効ですが、改ざん防止のためにボールペンを使用し、署名は自筆、記名の場合は実印の使用が推奨されます。

専門家活用の重要性

専門家(弁護士など)に協議書の作成を依頼することで、状況に応じた最適で法的に有効な内容の書面を作成できます。公正証書にすることで、金銭支払いの不履行時に強制執行が可能になるため、より確実な保護が得られます。

✓ ポイント 離婚協議書は、単なる覚書ではなく、将来のトラブルを防ぐ重要な法的文書です。特に不動産が関わる場合は複雑になりがちなため、専門家のサポートを受けることを強くお勧めします。

まとめ:あなたに最適な選択肢を見つけるために

離婚時のマイホームの扱いは、売却、一方が引き取り現金清算、一方が引き取り他の財産で清算という3つのパターンがあります。それぞれのパターンにはメリット・デメリットがあり、ご夫婦の状況や希望に応じて最適な方法を検討する必要があります。

重要な判断要素
  • 現在の不動産・ローン状況
  • それぞれの経済力
  • お子様の有無と生活環境への配慮
  • 「家に住み続けたいか、売却して区切りをつけたいか」という希望
富山市での強み

富山市では、現在の不動産市場が比較的活発で、特にマンションや土地は売却に有利な状況にあります。また、みつばち不動産をはじめとする地元密着の不動産会社、離婚問題に強い弁護士、住宅ローン問題の専門機関など、各分野の専門家が充実していることも大きな強みです。

最後に

「住み続ける」ことを希望する場合、住宅ローンが残っていると複雑な手続きや専門家のサポートがほぼ必須となる現実があります。しかし、多くの方が「無理だと思っていた」状況でも、適切な専門家のサポートがあれば解決できるケースが数多くあります。

一人で抱え込まず、自身の状況に合わせて適切な専門家に相談することが、懸念事項を解消し、安心して新たな人生をスタートするための最善策と言えます。

みつばち不動産では、富山市の皆様の新たな人生の出発をお手伝いできるよう、豊富な売却メニューと専門知識でサポートいたします。まずはお気軽にご相談ください。